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給与明細ちゃんと保管してますか?2年は捨てずに保管しよう

毎月もらう給与明細、ちゃんと保管してますか?

毎月もらってるけど、明細見たら給与が増えるわけじゃないし、保管せずに適当に捨ててるなあ…

なんて人もいると思いますけど、給与明細をちゃんと見てなかったせいで損をした!というケースは意外と多いです。(損するのは、会社の給与担当者がミスるのが原因)

かっしー
ミスがないよう気を付けてるんですけど、業務の繁忙期とかだと、間違いやミスが発生する事がたまにあります…

 

そういう時でも、毎月の給与明細を保管しておけば、後から見直して損を取り返せる事もあるので、ちゃんと保管しておく事をオススメします。

給与明細、どうして保管しないといけないの?

給与明細は必ず保存しておかなければならない、という物ではないです。

別に捨ててしまっても、誰かに怒られたりする事はありませんしね。

なぜ給与明細を保管しておかないといけないかと言うと、

  1. 失業保険給付金申請時の確認に必要
  2. 年金・税金の納付状況確認に必要
  3. 未払いの給与や残業代を請求する時に必要な場合がある

この3つが主な理由になります。

 

失業保険給付に給与明細が必要なワケ

失業保険は会社を退職した際にもらえる給付金の事です。

この給付金を貰うときに必要になるのが、「雇用保険被保険者離職証明書」という書類です。

こういう緑色のやつ。(赤枠で囲まれた部分に支払われた給与額が記載されてます)

 

この書類は退職した会社から貰えるのですが、

かっしー
これが貴方に1年間払った給与です。これが失業保険給付金を計算する基準になりますよ~

という内容を証明してくれる書類となります。

ハローワークの人がこの離職票に書かれた内容で、失業保険給付の手続きを進める訳です。

 

この書類をもらった時に気にしてほしいのが、

大丈夫だとは思うけど、離職票に書かれてる金額、ちゃんと合ってるのかな…?

という事。

 

この雇用保険被保険者離職証明書、記載内容が間違っているケースが多いんですよ~。

小規模な会社で、給与担当者があまり理解していなかったりすると、間違って書かれてた!なんて事が割とあります。

(転記ミスで少なく書かれてた、とかありがちです)

 

この離職票の記載内容が間違っていないかチェックする時に必要なのが、毎月もらっていた給与明細です。

給与明細があれば、書類に書かれている数字とにらめっこして確認できるので、失業保険の給付金を間違いなくもらう為に、給与明細は保管しておきましょう。

 

年金・税金の納付状況確認に必要

次に見直す可能性があるのが、年金を支払っていたかの確認です。

会社員は給与から天引きで厚生年金を自動的に支払っている訳ですが、退職時の処理ミスなどで退職月の年金が支払われてない!なんてケースがあります。(給与からは引かれてるけど会社が納付してないケース)

給与からは厚生年金の名目で引かれてるのに、会社の処理ミスで支払われてなかったら、

この時の年金、未納だから払ってや~

みたいな案内が届く事になります。

この時、支払済みか確認できないと、二重払いになって大きな損をしてしまいます。

 

給与明細があると、支払済か確認できて退職した会社に電凸できるので、ちゃんと保管しておきましょう。

かっしー
電凸する時は優しくお願いします!

 

ねんきん定期便か、ねんきんネットで支払状況を確認

年金の支払状況を確認する方法ですが、年に1回「ねんきん定期便」って案内が届きますよね?

貴方はこれだけ年金保険料を支払ってますよ~、という内容が書かれた案内。(誕生月に合わせて送られてきます)

 

ねんきん定期便を見れば、年金の支払状況が一発でわかるので、退職したタイミングでちゃんと支払われているか確認できます。

処理ミスが起きてることはそうそうないですが、一応確認しておきましょう。

 

ねんきん定期便が来るまで待てないよ!と言う人は、自分で「ねんきんネット」に登録しても確認できます。

老後の年金がいくらもらえるか、というシミュレーションもできるので、登録しておくと便利ですね。

日本年金機構「ねんきんネット」

 

年金の払い忘れは、そうそうある事ではありませんが、確認できるように給与明細をしっかり保管しておきましょう。

 

税金の支払状況の確認に必要

税金の支払状況を確認する時も、給与明細が必要になる場合があります。

(とは言っても、こっちはまず無いです。可能性としては年金の支払漏れの方が可能性が高い)

退職後、税金の支払状況を確認する必要があった時の為に給与明細を保管しておきましょう。

 

未払給与や未払残業代の請求に必要

会社が残業代を払わない!給与が支払われない!なんて事態はそうそう起きる物ではありませんが、もしそうなった時に給与明細がないと、

これだけ残業したのに残業代が全額支払われていない!

と証明できないですよね。

未払給与や未払い残業代を勝ち取る為にも、給与明細の保管は必要なので覚えておきましょう。

とは言え、

かっしー
そういう用途で給与明細を使う事にならない事を祈ります…。

 

給与明細は2年分保管しておけばOK

給与明細はどれくらい保管しておけばいいですか?

という疑問については、2年分保管しておけば問題ナシ、と言う結論になります。

なぜ2年かと言うと、未払給与や未払残業代の請求期限が2年間だからです。

失業保険の給付や年金納付状況の確認などに使う場合は1年以内に機会があるので、最長2年となります。

 

未払給与や未払残業代なんかが無くて、失業給付や年金など確認する事が無くなった!と言う人は、捨ててしまっても問題ありません。

給与明細の保管は2年!もろもろの確認が終わったら捨ててOK!と覚えておきましょう。

 

まとめ

給与明細を保存する理由

  1. 失業保険給付金申請時の計算基準額の確認
  2. 年金・税金の支払状況の確認
  3. 未払給与や未払残業代などの確認

これまで給与明細はすぐに捨ててしまっていた人は、一まとめにして2年分保管しておきましょう。

思わぬところで、損を防げるかもしれませんよ。